鬼才乙一が黒白の境界を突破し、転覆のために生まれる。
「動物園」「夏、花火、私の死体」に続き、乙一が心に響く長編ファンタジー小説の第2弾、堂々上市。
艾尔(エル)と格雷(グレイ)の兄弟は、偶然にも亡父が遺した絵本を発見し、それによって「Arknoah」という名の奇妙な世界に迷い込む。
そこは天地が部屋に分かれ、殺戮は絶えず、命は草芥のよう。「あの二匹の怪物を倒さなければ、お前たちは元の世界に戻れないぞ。」兄弟と、彼らの心の闇が具現化した怪物との間に横たわるのは、生と死の選択である。
めったに笑顔を見せない謎の少女マリーナがArknoahに誤って迷い込み、さらに皆が恐れおののく災難――巨龍をもたらした。
結局、怪物が怖いのか、それとも人の心の闇の側面が怖いのか?結局……怪物とは誰なのか?
巨龍の襲来、炎が万物を覆い尽くし、想像力の世界が再び覆される。少年はこうして新たな旅に出る――